JKAPI-CKD研究

JKAPI-CKD研究

日本腎臓病協会(JKA)が研究主体となり行われる医師主導特定臨床研究(JKAPI-CKD研究)の参加医療機関募集について

 近年、生活習慣の変化、高齢化を背景に慢性腎臓病(CKD)が増加しています。CKDは脳卒中や心臓病などの心血管疾患(CVD)、認知機能障害とも関係しており、国民の健康寿命を損なう要因です。このため、CKDではESKD(末期腎不全)およびCVDの発症・進展抑制の管理のために、生活習慣の改善、及び、高血圧、糖尿病、腎性貧血、脂質異常症などへの治療が求められます。そして、CKDの克服には、医療者、行政、市民が連携して、総力を挙げて取り組む必要があります。「日本腎臓病協会(JKA)」はその連携の核となり、プラットフォームとして設立されました。
 腎臓病克服のためには、有効な薬剤・診断薬・機器の開発も必要です。そのため、「日本腎臓病協会(JKA)」は、アカデミアと関連企業、行政等が連携しうるプラットフォームとして「Kidney Research Initiative-Japan(KRI-J)」を2018年に立ちあげました。
 この度、日本腎臓病協会では、興和株式会社の協賛を得て、CKDを合併している高トリグリセライド血症の患者さんに対するペマフィブラートの腎機能への影響、脂質改善効果および安全性を明らかにするための臨床研究(JKAPI-CKD研究、下記)を実施することとなりました。CKD領域での大規模な脂質異常症の研究が多くない現状を踏まえ、ペマフィブラートによるCKD合併高トリグリセライド血症患者の有効性と安全性を検討することは、今後のCKDにおける脂質異常症管理の新たな一手として医療現場に還元することが可能であると考えます。
 つきましては、本JKAPI-CKD研究への参加医療機関を募集いたします。研究概要ホームページをご確認の上、ご参加賜れますと幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます。

研究代表医師
特定非営利活動法人 日本腎臓病協会 理事
横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学 主任教授
横浜市立大学附属市民総合医療センター 病院長
田村 功一

研究副代表医師
順天堂大学医学部 総合診療科学講座 教授
矢野 裕一朗

特定非営利活動法人 日本腎臓病協会
理事長 柏原 直樹

[JKAPI-CKD研究ホームページ]https://www.jkapi-ckd.com/

・研究課題名
慢性腎臓病(CKD)合併高トリグリセライド(TG)血症患者を対象としたペマフィブラート投与による腎機能への影響の検証研究(Japan Kidney Association-Pemafibrate Intervention for Chronic Kidney Disease patients Study: JKAPI-CKD study)
jRCTs031240097(2024年5月20日)

・目標症例数  2200例(ペマフィブラート治療群、コントロール治療群、それそれ1100例)

・実施医療機関(目標)  250施設

・研究期間   2024年5月~2029年6月

以上

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