日本腎臓病協会について

理事長メッセージ

 家族や友人達と健やかな日々を送りたい、誰しもが望むところです。それを損なうのが様々な疾病です。私共は様々な活動を通して、かけがえのない切実な日々を生きる方々を支え、腎臓病の克服に立ち向かって行きたく存じます。

 生活習慣の変化、高齢化を背景に「腎臓病」が増加しています。腎臓病は脳卒中、心臓病、認知機能障害とも関係しており、国民の健康寿命を損なう要因にもなっています。その克服には、医療者、行政、市民が連携して、総力を挙げて取り組む必要があります。「日本腎臓病協会」は連携の核となり、プラットフォームとなるものです。

 これまでも私共は「日本慢性腎臓病対策協議会」として慢性腎臓病(CKD)対策に取り組んでまいりました。日本腎臓学会、日本透析医学会、日本小児腎臓病学会が中心となり日本腎臓財団、日本医師会の協力を得て発足したものです。CKD対策において大きな役割を果たしてきました。日本腎臓病協会はこの事業をさらに拡充・強化いたします。

 腎臓病診療には医師、看護師、栄養士、薬剤師などの多職種によるチーム医療が必要となります。日本腎臓学会、日本腎不全看護学会、日本栄養士会、日本腎臓病薬物療法学会が連携し、「腎臓病療養指導士制度」を立ちあげました。日本腎臓病協会がこの運営を行います。

 腎臓病克服のためには、有効な薬剤・診断薬・機器の開発も必要です。アカデミアと関連企業、行政等が連携しうるプラットフォームとして「Kidney Research Initiative-Japan(KRI-J)」を立ちあげました。腎臓分野におけるAll Japan 体制を構築いたします。

 さらに、患者会・関連団体との連携を深めて参ります。患者さんとご家族の声を傾聴し、事業に反映したく存じます。

疾病克服を目的に据えた活動の道程は平坦でも直線的でもなく、らせんを描きながら漸進的に深化して行くように考えています。決して諦めることなく前進して行きたいと決意しています。

NPO法人 日本腎臓病協会 理事長 柏原 直樹

NPO法人 日本腎臓病協会 理事長 柏原 直樹

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